~豆知識~ タオル生地・織り方の種類
タオルの生地や織り方で肌触りや柔らかさ、風合い、吸水性などに大きな違いが見られます。
タオルの生地の種類
●パイル地
パイルとは、タオルの基本。ループ上の織り方がタオル独特のふわふわした肌触りや弾力性をつくり出して水分を充分に吸収してくれます。
専門的には、両面とも同じパイルの並パイルと織る時にパイルに凸凹をつけるレリーフパイルがあります。
また、パイルの長さが短いものをショートパイル、長いものをロングパイルと言います。
●シャーリング地
パイルタオルのパイルの上部1/2~1/3をカットして、ビロードのような肌触りに仕上げたものがシャーリング地です。カットしている分、パイルタオルに比べるとちょっと吸収力が少ないのですが、なめらかな肌触りのよさが特長です。バスローブやホームウェア、インテリア製品に多く使用されています。
織り方別 タオルの種類
●パイルタオル
タオルの多くを占める一般的なタオル生地
●シャーリングタオル
パイルの輪の部分をカットしたものをシャーリングタオルと言います。カットの度合いに応じて、「半シャーリング」、「全シャーリング」があります。ビロードのような肌触りとツヤ感が特徴です。ループが切断されているため引っ掛かりが少ないのですが、パイルに比べると少し吸収力が低下します。
ベロアタオルもこのタオルの一種ですが、繊維原料に化学繊維が使われています。
●ジャガードタオル
ジャガード織という模様を織り込むための織り方で作られたタオルのことを言います。あらかじめ染められた糸を複雑に織り上げたタオルで、リッチな風合いが魅力です。
毛違い織り
表と裏で異なる色の糸を使用して 織り、表と裏で2色の色が楽しめます。
上げ落ち織り
パイルの長さの長い部分(上げ)、短い部分(落ち)を組み合わせて柄を表現する織り方。
●ガーゼタオル
縦糸にコットン、横糸にリネン(麻)を使った織り方のタオルを言います。パイルの風合いとガーゼの柔らかさをあわせ持っています。
●無撚糸(むねんし)タオル
こちらは、織り方ではありませんが、撚り(より)の少ない糸で織り上げたお肌にやさしいタオルです。
糸は通常「撚り(より)」をかけて強度を保ちます。撚りの程度により、柔らかく/固く感じたり、温かく/涼しく感じます。
無撚糸タオルは、糸の間に沢山の隙間があるため吸水性が良く、フワフワで柔らかい肌触りと保温性に優れていることが特徴と言えます。反面、毛羽が抜け落ちやすく、強度が劣るため取り扱いには注意を要する面もあります。
●マイクロファイバータオル
こちらも織り方ではありませんが、ナイロンやポリエステルから作る合成繊維で織ったタオルです。
マイクロファイバーは、繊維断面が鋭角な多角形なので、細かい塵などを拭きとることができ、吸湿性、速乾性に優れています。
しかし直径が1デニール以下という極めて細い繊維なので、耐久性が弱いと言われています。