誰にも聞けない!個人サロン開業の手順~③~

お役立ち情報

最後に「提供メニュー」についてお伝えします。

サロン開業したいと考えている方でしたら、何となくでもどんなメニューを提供したいのか、思い描いているものがあるかと思います。これまでサロン経験のある方なら、今までの経験からサロンメニューを作っていくのが良いと思います。

ゼロからスタートの方は、まず、ご自身の興味のあるやりたいと思うもの1つ、自信を持って提供できるところまで修得しましょう。できれば最初から3つくらいメニューを持っておくのが理想的です。まずメインとなるメニュー1つを強みに、別のメニューも持っておくと、集客の幅も広がりますし、色々なメニューを試したい顧客はリピートに繋がり、オプションを付けてもらい単価アップもしやすくなります。他サロンよりも選ばれるようになるためにも、開業の時点でまずは3つメニューを掲げられるようにしましょう。その為にも1年位前から準備を進めておくと安心です。現在お勤めしていなくて時間が自由に使える状態なら、3ヶ月位でも一気に修得して準備することも可能です。

 今は専門的な知識と技術が学べる色々なスクールがありますし、単発で修得できるセミナー等もあります。色々と調べたりする中で、ご自身のやりたいメニューが出てきたら、是非学びに参加してみてください。そこでまた情報収集ができたり、新しい人との縁が生まれたりします。1人で開業しようと思うと、不安や分からないことが多く大変ですが、相談できる仲間や聞ける先生などがいると、とても心強くなりますし、サロン開業が実現しやすくなります。

ここまで大きく3つに分けてお伝えしてきましたが、全て資金ありきのお話になります。自己資金でどの程度、ご自身の理想とするサロンが実現可能なのか?細かく算出してみましょう。ここで大切なのは、ギリギリの余裕のない状態で開業しないことです。開業はスタートラインです。そこからはサロン経営を持続させていかなくてはなりません。開業から1年以内に閉店するサロンも実は多いのが現状です。最初から思うように集客できず、リピートしてくれないこともあるのを念頭に、厳しめに計画を立てておく必要があります。資金がギリギリだと余裕のなさから、経営に置いて消極的な判断をしがちにもなるため、もし自己資金だけでは不安なら、気持ちの余裕を持つために借入を検討するのも一つです。国民生活金融公庫などでは、業界経験年数や年齢などで条件が異なりますが、比較的金利も低く、事業計画と自己資金額によっては、初めてのサロン開業でも借りやすいと言われています。

準備する資金の目安は、半年は売り上げがなかったとしても、サロンの経費と自分の生活ができる分の資金を用意しておくことが必要です。これまでのご自身の顧客が確保できている場合でも、最低3ヶ月以上の運営資金を用意しておくのが賢明です。この数年見ても、世の中の情勢も何があるかわかりませんし、良いものを提供しているからお客様が来てくれてリピートしてくれる、といった単純な業界でもありません。

開業してからは、まずは知ってもらうために認知度を高める努力や集客、新規来店からリピーターになってもらうための努力も必要になってきます。その戦略については、また別の記事でお伝えしていきますので、是非ご参考にしていただければと思います。

しっかりと準備をしておけば、サロン開業という夢を叶えて、あなたの理想のサロンを作ることができます。また商材を扱う美容業者、スクールなども、気軽に相談してみると色々と教えてくれたりもします。是非あなたの理想のサロンを実現させてください。


この記事のライター・専門家

増田 由起子
日本Inner BEAUTY Creation協会 代表理事
タイ政府公認講師
◇日本Inner BEAUTY Creation協会
公式サイト
[経歴]
数々の有名サロン、海外サロンでの経験を経て、2008年独立し自身のサロンHARISを開業。その後、タイで東洋の伝統技術を習得し、2015年タイ政府認定講師の資格を取得。多くのサロンマネージメント、エステティシャンの育成に携わりながら、2017年より東洋の技術をエステティックに取り入れた、美内臓/美子宮セラピー®を構築。2021年日本IBC協会を設立。2022年株式会社HARISを創立。2024年「人間科学」学位取得。
「内側からの美容」をコンセプトに、様々なメソッドを考案し、全国各地で講師活動を行っている。

ピックアップ記事

関連記事一覧