誰にも聞けない!個人サロン開業の手順~①~

サロン開業

 これからサロンを開業したいとお考えの方は、ワクワクと不安、両方の気持ちを持ちながら、理想を膨らませていらっしゃることと思います。
「現在サロンに勤めていて、独立して自分のサロンを持ちたい」
「別の仕事をしてきたけど、ずっと興味があった美容や癒しのサロンをやりたい」
など、色々な想いで開業を考えられていることと思います。

 でも、いざ「サロン開業」という目標を持っても、何からすれば良いのか分からない、誰に聞けば良いのか分からず、なかなか実現できない、という声をよくお聞きします。

 個人サロン開業に必要な「空間」「備品」「提供メニュー」の3つをお伝えいたします。

| 「空間」

「空間」つまりサロン物件や内装などを指します。
①自宅の1室を利用
②賃貸マンション
③テナントを借りる
初期費用、固定費共に、①②③の順番に費用が高くなります。

ポイント
店舗として確認できない場合、配送業者によっては、商材等の配送が不可となる場合ございます。

➀自宅の1室を利用

 自宅の場合は、「サロンとしてお客様がくつろげる環境にできるかどうか?」が鍵となります。
ご家族と同居の場合は、ご家族の理解を得ることも必要です。ご自身がどんなサロンにしたいか、お客様になったつもりで考えて実現できるかご家族と話し合いましょう。

②賃貸マンション

 賃貸マンションの場合は、住居用物件と、事務所や店舗もOKな物件があり、看板の設置、広告にマンション名の掲載が可能かなど、物件ごとの条件も様々です。プライベートサロンだからと、契約時に申告せず住居物件で営業し、トラブルになるケースもあります。契約前に必ず確認しましょう。
 
 間取りがサロンに適しているなら、内装は自分でおしゃれに工夫して作るのもお勧めです。今は仕切りやレールカーテンなども自分で取り付けられるものがありますから、それらを使って自分の思う空間を作ることができれば、内装費も抑えつつおしゃれな空間が出来上がります。
 物件の契約時期は話し合いになると思いますが、あまりにも前から借りてしまうと、空家賃が発生することになります。とは言え、間際となるとオープン準備に余裕がなくなりますので、理想は1.5か月~2ヶ月前に鍵の引き渡しで自由に使える状態にするのが理想的です。

③テナント

 テナントを借りる場合は、内装業者との打ち合わせで、壁紙の色から間取りまで、自由に自分の好きな理想の空間を実現できます。施工期間も賃料発生しますので、予算と施工期間などをよく確認して、サロン開業の予定に間に合うように確認しましょう。また、水回りや配線、照明の位置なども、出来上がってから変更するのは難しくなるので、細かくベッドの位置や導線、使用する機器などの位置も内装に考慮しましょう。一番、自由度が高く素敵なサロン空間を作れますが、その分初期費用がかさみますので、内装費用に使いすぎて後の運営費が苦しくならないように計画性を持っておきましょう。

 どの空間を利用するにしても、半年以上前から物件探しや打ち合わせを始めておくのが理想的です。物件との出会いも縁ですから、すぐに思うような物件に出会うとも限りません。また、色々な物件を見ることで、自分の中で譲れないポイントなどが見えてきて、物件探しの決め手になります。その為にも早めからその土地の物件市場を見ておくと、いざ理想の物件に出会った時に、タイミングを逃さず決められる目ができるでしょう。


この記事のライター・専門家

増田 由起子
日本Inner BEAUTY Creation協会 代表理事
タイ政府公認講師
◇日本Inner BEAUTY Creation協会
公式サイト
[経歴]
数々の有名サロン、海外サロンでの経験を経て、2008年独立し自身のサロンHARISを開業。その後、タイで東洋の伝統技術を習得し、2015年タイ政府認定講師の資格を取得。多くのサロンマネージメント、エステティシャンの育成に携わりながら、2017年より東洋の技術をエステティックに取り入れた、美内臓/美子宮セラピー®を構築。2021年日本IBC協会を設立。2022年株式会社HARISを創立。2024年「人間科学」学位取得。
「内側からの美容」をコンセプトに、様々なメソッドを考案し、全国各地で講師活動を行っている。

ピックアップ記事

関連記事一覧