美容室開業時に後悔しないために
施工業者・設備・什器管理で見落としがちなポイント
美容室を開業する際、多くの方が内装デザインや設備選定に力を入れます。一方で、開業後に意外と多いのが「誰に連絡すればいいかわからない」「必要な資料が手元にない」といったトラブルです。特に、施工業者と連絡が取れなくなるケースや、什器・備品の取扱説明書を保管していないケースは少なくありません。
美容室は開業後も、修繕・メンテナンスが必ず発生する業態です。今回は、施工業者だけでなく、設備・什器・備品管理まで含めて、開業時に押さえておきたい注意点をまとめます。
開業後に多い「施工業者と連絡が取れない」問題
開業前はスムーズにやり取りできていた施工業者と、工事完了後に急に連絡が取りづらくなるケースがあります。理由としては、担当者の異動や退職、下請け任せの体制、アフター対応を想定していない業者体質などが挙げられます。
しかし、美容室では以下のようなトラブルが開業後によく発生します。
- シャンプー台の水漏れ・止水不良
- 排水の詰まりや異音
- 給湯器や空調の不具合
- 照明・コンセントの接触不良
こうした際に「まず誰に連絡すればいいのか」が曖昧だと、営業に支障が出てしまいます。
施工業者選びで確認しておきたいポイント
開業前に必ず確認しておきたいのは、工事後のアフター体制です。
- 不具合発生時の連絡先が明確か
- 対応時間や緊急時の窓口があるか
- 保証内容・保証期間が具体的に説明されているか
また、水道・電気・ガス・空調など、設備ごとにどの業者が関わっているのかを把握しておくことも重要です。「何かあったらこの会社」ではなく、「この症状はこの業者」と整理しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
意外と多い「取扱説明書を保管していない」問題
もうひとつ、開業後によくあるのが、商品の取扱説明書や保証書を保管していないケースです。特に美容室では、
- シャンプー台
- セット椅子
- ワゴンやミラー
- スチーマー、促進機などの美容機器
といった什器・備品が多く、設備とは管理の考え方が異なります。
什器や備品は、施工業者ではなくメーカーや販売元が窓口になることがほとんどです。そのため、品番や型番、使用方法が分からないと、問い合わせや修理依頼がスムーズに進みません。
什器・備品・設備は「分けて管理」する
開業時は忙しく、書類管理まで手が回らないことも多いですが、最低限以下は整理しておくことをおすすめします。
- 施工関連書類(図面・工事内容・業者連絡先)
- 設備機器の保証書・連絡先
- 什器・備品の取扱説明書、品番リスト
紙で保管するだけでなく、スマートフォンで撮影してデータ化しておくと、急なトラブル時にも役立ちます。
第三者の相談先を確保しておく安心感
万が一、施工業者と連絡が取れなくなった場合でも、
- 設備メーカー
- 什器・備品の販売元
- 美容業界向けの卸やサポート会社
といった第三者に相談できる窓口があると、状況を整理しやすくなります。施工・設備・什器を切り分けて考えられる体制を持つことが、開業後の安心につながります。
~開業時は「作る」だけでなく「守る」準備を~
美容室開業はゴールではなくスタートです。内装や設備を「作る」ことだけでなく、開業後に店舗を「守る」視点を持つことが大切です。
- 施工業者のアフター体制を確認する
- 設備・什器・備品の管理を分けて考える
- 取扱説明書や連絡先をきちんと保管する
これらを意識するだけで、開業後のトラブルやストレスは大きく軽減されます。これから美容室を開業される方は、ぜひ参考にしてみてください。

