ドタキャンを減らす7つの工夫 〜サロンを守る、信頼を育てる〜

美容サロンの予約制は、お客様との信頼で成り立っています。
しかし、どうしても避けられないのが「ドタキャン」や「無断キャンセル」。
忙しい現代では、うっかり忘れてしまったり、急な予定変更も起こり得ます。
とはいえ、サロン側にとっては時間も売上も失われてしまう大きな痛手です。
では、どうすればお客様に“約束を守ってもらえる”ようになるのでしょうか?
心理と仕組みの両面から、ドタキャンを減らす7つの工夫をご紹介します。
① 前日リマインドで「うっかり」を防ぐ
LINEや自動メッセージで「明日のご予約確認です」と一言送るだけでも◎
例:「明日の○時のご予約を確認させていただきます。ご都合に変更がある場合は○時までにご連絡ください。」
“思い出させる”だけでなく、キャンセルの連絡をしやすい空気をつくるのもポイントです。
② キャンセルポリシーを明示
「前日18時までにご連絡ください」など、ルールをはっきり伝える。
“ルールがあるお店”というだけで、信頼度も上がります。
③ デポジット制で「本気度」を高める
新規や高額メニューには事前決済を。キャンセル率が激減します。
金銭が関わると、人は自然と「責任感」を持ちます。
最近はホットペッパーなどでも導入しやすくなっています。
④ 関係性を深めて「人としてのつながり」を
常連さんがドタキャンしないのは「人としてつながっている」から。
それは「迷惑をかけたくない」という気持ちが生まれるから。
LINEでのちょっとしたやり取りや、次回予約時の会話など、信頼を育てる時間が大切です。
⑤ “次回予約”を習慣にする
施術が終わったタイミングで、「次回も○週間後くらいに…」と提案してみましょう。
髪の状態やライフスタイルを踏まえた提案だと、お客様の満足感もアップします。
予約のリズムができると、ドタキャン自体が起きにくくなります。
⑥ SNSで空き枠を活用
万が一キャンセルが出ても、すぐSNSでお知らせを。
「今日〇時に空きが出ました!」という投稿で、ピンチをチャンスに変えることができます。
常連さんにも“タイムリーなお知らせ”として喜ばれます。
⑦ データを取って傾向を知る
キャンセルが多い曜日や時間帯、客層を分析すると、リマインドや対策の精度が上がります。
「学生はテスト期間に多い」「土曜の新規予約が不安定」など、傾向を知ることでリスクを減らせます。
ドタキャン対策は、「ルール」だけでなく「信頼づくり」も大切。
お客様に“また行きたい”と思ってもらえる関係があれば、自然とドタキャンは減っていきます。
仕組みで守り、心でつなぐ。
それが、安定したサロン経営の第一歩です。