サロンOpenからすぐ軌道に乗る3つの方法

サロンオープン
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サロンをオープンするまでは、沢山の準備があり忙しく、オープン日に間に合わせることで必死になると思います。ですが、オープンがゴールになり準備に必死になって、オープンしてからのことを考えていないと、いざオープンしたはいいけど「お客様が来ない」という状況に陥ります。オープンしてからがスタートですから、スタートダッシュが遅いとその分、軌道に乗るまでに時間がかかることは言うまでもありません。これが遅ければ遅いほど、用意していた事業資金を使うことになります。日本では、サロン開業しても1年以内の閉業率は60%、3年以内で90%が閉業に追い込まれると言われています。オープンするサロンも多いけど、閉店するサロンも多いのが現実です。

 一般的に、サロンオープンから黒字になるまでに、3ヶ月から半年ほどかかると言われています。もちろん経費をどれだけかけるかで変わってきますが、早い段階で赤字を脱却するためには、ここの計画をしっかりしておく必要があります。

 これからサロンオープンされる予定の方も、既にされた方も、オープンからすぐ黒字になったら嬉しいですよね。今回は、初月から黒字を可能にする3つのポイントをお伝えします。

オープン情報を1ヶ月前から告知しておく

オープンの時は準備に追われて、とりあえずオープンできるようにサロン準備をして、それからSNS、媒体やネット広告の手配をする方が多いです。忙しいですが、これをオープン前にやっておきます。SNSアカウントは前もって開設し、オープンまでにいくつか投稿もしておくのが良いです。自身のサロン開業への想いや、着々と準備を進めている様子なども公開することで、身近に感じて応援する気持ちで見てくれる方もいるかもしれません。キャンペーンやイベントの告知も事前に打って、経費に余裕があるなら近隣の方限定にSNS広告などを打っても良いです。予約も2週間ほど前から受け付けておきましょう。

事前予約の特典や、オープン記念に何名様限定プレゼントなども、実際に予約する行動に繋がりやすくなり、特にお得で楽しい情報は口コミでも広がりやすいです。

そして、実際に来てくれたお客様には、口コミや感想をいただくのをお願いしましょう。それを条件に最初のうちは割引などをしても良いですね。良い口コミが増えると、それが安心材料になり予約に繋がりやすくもなります。

サロンの雰囲気や、施術者の写真の露出で、安心感と興味を引く

New Openと聞くだけで、誰しも少し興味を持つものです。そこで行ってみたいと思わせるのは、視覚からの情報が一番です。実際に施術を受けるベッドも、気持ちよさそうと思えるように美しくベッドメイクして撮影しましょう。SNSで他のサロンを参考にしても良いですし、ネットの画像検索でサロンの画像を参考にするのも良いと思います。待合いはすっきりとくつろげる雰囲気に整え、照明なども上手く使い撮影しましょう。

ご自身の顔写真を載せるのに抵抗がある方もいらっしゃいますが、実際に顔写真を載せていないサロンよりも、載せているサロンの方が予約につながる確率が格段に上がります。これはお客様からの視点で考えても、実際に接して施術してくれる人の雰囲気や人相を事前に知れることで安心感が得られる心理がありますから、できれば掲載されることをお勧めします。どうしても抵抗がある場合は、横顔や少し遠めからの施術シーンなど、雰囲気は分かるようにしておくのが理想です。

あとは、サロンの売りとなる他にはない雰囲気や内容を視覚情報で伝えて興味を引きましょう。最近の傾向だと、写真だけよりも動画やInstagramのリールなどが見られる傾向が高いと言われています。毎回時間をかけて作りこまなくても、少しづつでも投稿してみましょう。

オープンイベント、キャンペーンを開催する

先程も述べたように、新規オープンというだけで興味を引くことができます。その期間中にいかに興味を引いて来店に繋げるか?が鍵になります。また、オープンの時ほど大きくイベントやキャンペーンを打ち出せる時は、今後なかなかやってきません。約3ヶ月はOpenキャンペーンと打ち出してもOKです!この3ヶ月の間に大いにオープンイベントを活用しましょう。

オープンの時は、まずは来店してもらうことを考えて、試しやすい魅力的なメニューと特典で大きく謳いましょう。このサロンに来たら何か楽しいことがある、幸せな気分になれる、など他ではない付加価値と、イベントやキャンペーンを打ち出してみましょう。それもオープン前から告知することを忘れずに♪

ここで気を付けるのが、安売りのサロンイメージをつけないように、ブランディングをしっかりしておくことが大事です。ただオープンキャンペーンで安くするだけではなく、お得なキャンペーンメニューで来られたお客様に、本当に必要なメニューを理解してもらい、そのメニューへ誘導していきます。来店時にご提案できる次回来店の特典も必ず作りましょう。次の予約をしたら得られる特典でも良いですし、チケット購入でオープン記念特典を用意しても良いです。そのまま2回目、3回目の来店に繋げることが、リピータ―を作ることに欠かせない仕組みです。サロン経営はリピーターの数で決まると言っても過言ではありません。常にリピーターで予約が埋まるようになれば、毎月の売上も安定してきます。

そして何より、貴方の誠心誠意のおもてなしと施術は最も重要です。1度でファンにさせるつもりで心尽くしの接客でお客様をもてなしましょう。


個人サロンの経営は孤独で視野が狭くなりがちです。上手くいかない時に、自分1人ではなかなか解決策の糸口が見つからないことも多いです。そんな時、同業界でのコミュニティや相談場所などがあると、色々な情報を知ることができて、自身でもトライ&エラーを繰り返しながら、自分に合ったサロン経営の仕組みを作り上げていくことができます。セミナーやスクールなどに積極的に参加して、自分の知識と技術を磨き続けるのと同時に、業界内でのコミュニティを広げるのも、サロンを長く経営していくのにとても良い影響をもたらします。

オープンからすぐに黒字転換するには、オープン前から、そしてオープン当初の努力が肝になります。是非この3つのポイントを参考にしてみてください。


この記事のライター・専門家

増田 由起子
日本Inner BEAUTY Creation協会 代表理事
タイ政府公認講師
◇日本Inner BEAUTY Creation協会
公式サイト
[経歴]
数々の有名サロン、海外サロンでの経験を経て、2008年独立し自身のサロンHARISを開業。その後、タイで東洋の伝統技術を習得し、2015年タイ政府認定講師の資格を取得。多くのサロンマネージメント、エステティシャンの育成に携わりながら、2017年より東洋の技術をエステティックに取り入れた、美内臓/美子宮セラピー®を構築。2021年日本IBC協会を設立。2022年株式会社HARISを創立。2024年「人間科学」学位取得。
「内側からの美容」をコンセプトに、様々なメソッドを考案し、全国各地で講師活動を行っている。

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