アジアから伝わるハーブ蒸し

お役立ち情報

ハーブ蒸し・よもぎ蒸しとは

 「ハーブ蒸し」とは、座浴とも呼ばれ、穴の空いた椅子に座り、服を脱いだ状態で専用のマントを用いて椅子ごと身体を覆い、椅子の下からハーブを煮出した成分を皮膚・粘膜から吸収するという、アジア発祥の健康法です。

 よもぎ蒸しや、ビワ蒸しなど、現在は様々な種類がでてきています。

 「よもぎ蒸し」はもともと韓国が本場で、実際に現地で体験した方もいらっしゃるかもしれません。よもぎを同様に蒸して、ナイロン素材のマントでサウナ状態にし発汗を促します。よもぎは日本でもよく見かける薬草ですので馴染みやすいですね。

 「ハーブ蒸し」はタイが本場で、1種類ではなく複数のハーブをブレンドして使用するのが一般的です。一般的には布製のもので覆い、ハーブを吸収し内側から温めじわじわと発汗してきます。

 こうしたハーブ蒸しなどの療法は、伝統的に行われてきた健康法で、身体の内側から温め、免疫力や代謝のアップ、特に女性は子宮の近くを直接温めることから、婦人科系症状の緩和などにも効果が期待できると言われています。

タイ伝統のハーブ蒸し

 私はタイに長期滞在していたのですが、タイには民間のハーブサウナがあり、よく通っていました。小さめの小部屋の中はぐるっとベンチで囲まれており、その下からもくもくとハーブが蒸され、部屋中が白く見えないくらい蒸気が充満しています。その中で若い方からご年配の方まで一緒に布一枚で座って、身体にハーブを取り込んでいます。

 日本のスーパー銭湯と同じような感覚で、気軽にみんな日常的にハーブ蒸しをやるのが習慣です。

 タイハーブは種類が豊富で、婦人科系に良いものや、産後の回復を助けるハーブなどもあります。タイでは産後ケア(ユーファイ)という施術の中でもこのハーブ蒸しを行います。そういった文化が根付いていることから、タイではほとんど更年期障害を発症する人がいないことも、その効果を証明しています。

サロンの温活メニューに

 ハーブ蒸しは、サロンの温活メニューにとてもおすすめです。

 最初に機材を導入すれば、ハーブは消耗品(1回分ハーブ1000円前後)で、毎回の準備や片付けも簡単です。
 30~40分お客様が利用されている間は、離席できます。
 何より、お客様のリラックス効果や他メニューとの相乗効果が期待できます。

 ハーブ蒸しは殆どのメニューにセットでご提案できます。
 ボディメニューや痩身などとセットにすれば、血行促進や代謝促進効果などの相乗効果が期待できますし、フェイシャルとのセットだと血色が良くなり、フェイシャル効果も一段とアップするでしょう。
 唯一脱毛などは熱が内にこもりやすく炎症のリスクを高くしてしまう恐れがあるので同じ日は控えた方が安心です。

|ハーブ蒸しに必要な機材とは

 機材は専用の椅子、ハーブを煮る鍋、専用のマントなどが必要です。今は種類も様々出てきていますが、セットで5万円前後~20万円前後位で揃うものが多いです。

 椅子は、木材・陶器などが主流です。どちらもメリット・デメリットありますので、サロンの雰囲気や、スペース問題など考慮しながら選ばれるのをお勧めします。

●木材の椅子は、ナチュラルな雰囲気や、木の優しい風合いなどが人気です。木材の種類によっては湿気に弱いものや、壊れやすいものもありますので、硬木で湿気に強い木材の椅子を選ぶと安心です。組み立て式のものもありますので、省スペースや使用の時々で移動させたい方にはおすすめです。

 ●陶器の椅子は、陶器のもつ保温効果などで温度が温かく保たれやすいメリットがあります。木材より高価なのと、重いので倒した場合などに割れるリスクがあるため、移動させずにハーブ蒸しのスペースを固定で作るときにお勧めです。

 ●他にもハーブテントは、上から布制のテントを吊るし、その中に椅子を置きハーブを蒸します。椅子の下から蒸すやり方と、傍に鍋を置いてテント内をハーブ蒸気で満たし、直接身体に蒸気を当てずにソフトに吸収させる方法です。ハーブテントは天井の取り付けが必要ですが、半畳程度のスペースでできることと、見た目も可愛らしくサロンの雰囲気を壊しません。

 ●また、ハマムというベッド状のハーブ蒸しもあります。籐で編んだベッドの下からハーブを蒸し、身体全体にその蒸気を吸収させるという方法です。置くだけでアジアンリゾートのような雰囲気を一気に出すことができますが、輸入のため高価なことと一番スペースが必要なのがこのハマムです。

 どの機材でもずっと湿気の中にあるとカビや劣化の原因になりますので、使用後には換気をして乾燥させるようにしましょう。

ハーブ蒸しは、蒸すハーブによって様々な効果を実感できます。色々と試してみるのも良いですし、目的に合わせてハーブを選ぶのもお勧めです。サロンで導入することで、温活メニューとして打ち出すことができます。冬はもちろんのこと、夏のエアコンや冷たい飲み物などで内臓の冷えを感じている方に向けても年中ご提供できるメニューです。技術を必要としないためすぐに導入できますから、温活メニューをお考えの方はハーブ蒸しの導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。ハーブの香りでお客様もサロンも満たされますよ。



この記事のライター・専門家

増田 由起子
日本Inner BEAUTY Creation協会 代表理事
タイ政府公認講師
◇日本Inner BEAUTY Creation協会
公式サイト
[経歴]
数々の有名サロン、海外サロンでの経験を経て、2008年独立し自身のサロンHARISを開業。その後、タイで東洋の伝統技術を習得し、2015年タイ政府認定講師の資格を取得。多くのサロンマネージメント、エステティシャンの育成に携わりながら、2017年より東洋の技術をエステティックに取り入れた、美内臓/美子宮セラピー®を構築。2021年日本IBC協会を設立。2022年株式会社HARISを創立。2024年「人間科学」学位取得。
「内側からの美容」をコンセプトに、様々なメソッドを考案し、全国各地で講師活動を行っている。

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